乾杯挨拶の心得

乾杯の挨拶の心得〜声の調子

乾杯の挨拶で大事なのはいろいろありますが、声の調子も大変大事です。
もちろん、話し方がなってないと声の調子が良くてもダメですが、逆にどんなに挨拶の内容が良くても、話し方が良くても、声の調子が低ければ乾杯の調子も狂ってしまいかねません。

乾杯の挨拶とは、宴会での音頭とりです。

ちょっとしたスピーチ、挨拶をしたあとに、『乾杯!!』とやるわけですから、乾杯の挨拶で一番大事な部分かもしれません。

ではどういうことを注意すればよいのでしょうか?

一つには、自分から5〜6メートル先の人に聞こえるくらいの声量で挨拶するということが挙げられます。

マイクで声を拾っていても同様です。「マイクがあるから・・・」といって声を小さくしていたら、声のトーンは低いままで、『乾杯』の掛け声も暗くなってしまいます。

乾杯の挨拶をするときは、マイクから20cm〜30cm前後離れ、5m先の人に十分聞こえるように、話しかけるような話し方で話しましょう。

挨拶の最中にそういうトーン、調子で話していれば、締めの『乾杯!』という掛け声も、自然と良いトーンでいえるようになります。

声の調子は大変大事です。

余裕があるなら、そういう部分も頑張ってください。



乾杯挨拶の心得

乾杯の挨拶〜練習するなら

忘年会や新年会など、身内の宴会で乾杯の挨拶を頼まれたからと言って、練習までして準備する人はいないでしょうが、結婚式なんかで乾杯の挨拶を頼まれるとついつい練習もしたくなるものです。

ここでは乾杯の挨拶(乾杯の挨拶だけに限らず、スピーチ全般)の練習をするうえでのポイントなんかを書いてみたいと思います。

○声を出して練習する
話し方チェックの一つとして、声を出して練習すると良い効果が得られるようです。自分の耳で自分の話し方をチェックし、それを調子として覚えておけば、本番であがることも少なくなるでしょう。乾杯の挨拶であってもちょっとした1分スピーチを練習するくらいの気持ちでやってみてください。

○原稿があれば、それに忠実に練習する
乾杯の挨拶は、本番のつもりで、原稿とは違うことであってもそのまま話を止めずに練習して・・・という人もいますが、それをやると本番でも間違った方向に挨拶の内容が進むケースが少なからずあります。
すると、どうにかしようとかえってあがり症になってしまったり、話し方が変な感じになってしまったり、挨拶の内容が支離滅裂になってしまったりと良い結果を生みません。

丸暗記はいけませんが、原稿を用意しているのなら、その原稿の内容を自分の言葉で話す話し方を追求してみましょう。自分の言葉の話し方とは、調子の強弱をつけてみるとか、形容詞をちょっと多く使ってみるとか、そういう話し方のことです。

もちろん、忘年会、新年会、送別会に歓迎会など、身内の宴会時であってもそれは同様です。できれば乾杯の挨拶程度でと思うことなく、原稿を用意して練習のひとつもやっておいた方がそつなく乾杯の挨拶ができるでしょう。



乾杯挨拶の心得

乾杯の挨拶の話し方〜ゆっくり話そう

乾杯の挨拶だからさっさと終わらせて・・・と考えてしまいがちですが、さっさと終わらせようと思えば思うほど話し方はギクシャクするもの。

ちょっと乾杯の挨拶でもと思っていたら思いがけず深みにはまり、それがトラウマになって人前での話し方がわからなくなる・・・なんていうのも良くある話です。

話し方は大事です。まずはゆっくり話すことを心がけましょう。

しかし、ゆっくり話すといっても注意点があります。

それは、言葉と言葉の合間を埋めるような言葉を連発しないということです。

これは乾杯の挨拶に限らず、スピーチとか演説とかの話し方でも注意しなければならないことですが、「え〜」という言葉を連発してしまう人がいます。

挨拶で話す内容が人を十分に惹きつける内容であればそれも可ですが、多くの場合は耳障りな言葉として残ってしまい、挨拶全体、スピーチ全体、演説全体の印象を悪くしてしまいます。

乾杯の挨拶であればその場の空気をあらぬ方向に変えないようにしたいものです。自分の心を落ち着かせる意味で「え〜」とか「あ〜」とか言うのはある程度やむを得ませんが、ある程度はわきまえるようにもしたいものです。

もちろん、経験を積むにしたがってそういう話し方、乾杯の挨拶の仕方をマスターしていくという感じで良いでしょう。

あがってしまっては元も子もないですから。


乾杯挨拶の心得

乾杯の挨拶であがってしまう人に

乾杯の挨拶は高々数分ですが、それでもあがってしまうあがり症の方にとっては大変なストレスになってしまうものです。あがり症には程度の軽いあがり症から病院での治療を必要とする重度のあがり症まで、いろいろなパターンがありますが、ここでは重度までは至ってないあがり症の克服法についてご紹介します。

○挨拶前にいろいろな人と話す
いろいろな人と喋ることで、自分自身を喋るモードにしておきましょう。

○乾杯の挨拶の前に深呼吸をする
乾杯の挨拶に限らず、何事も落ち着いて・・・が基本です。

○ゆっくりと振舞う
乾杯の挨拶であろうがなかろうが、人前で話す基本です。お辞儀、口調、視線、すべてにおいてゆっくりを心がけましょう。

○何か物を持って乾杯の挨拶をする
気分が拡散し、あがり症を和らげる効果があります。

○視線が気になる人は視線を誰か特定の人に向ける
大勢の視線を気にするのはあがり症の原因になります。

○足の指先を丸める
見えない部分に力を意識的に込めることで意識が分散しあがり症が和らぎます。

○開き直る
乾杯の挨拶のような数分の挨拶であっても、人に良く思われたいというのが人の常ですね。しかし、それがあがり症を表面化させる根本原因になっていることがほとんどです。「もういいや!どーにでもなれ!」という発想で挨拶に臨んで下さい。乾杯の挨拶くらいであれば2〜3分で終わらせることもできます。


乾杯であれ、何であれ、人前で挨拶することに慣れてないからあがり症が出てきたりするものです。挨拶することに慣れれば、極端な話、乾杯の挨拶を全部自分が率先してやったりすれば、ほぼ間違いなくあがり症は克服可能なのです。


乾杯挨拶の心得

乾杯の挨拶の心得とは?

乾杯の挨拶に特別な意味はないかもしれません。音頭をとるだけ。

確かにその通りです。しかし、乾杯前に前に出て、「はい、じゃあ乾杯!」ってやるだけでは物足りないですよね。

それでも良いかもしれませんが、どうせなら一言二言付け加えた方が良いに決まってるんです。

じゃあ乾杯の挨拶って、何を語るのが良いのか?

これは場により違ってきますね。

結婚式ならちょっと気取ったことも言った方が良いかもしれません。ぶっちゃけ話だと聞いてる方が引いてしまわないとも限りませんから。

忘年会や新年会ならそれまでの苦労やこれからの抱負を乾杯の前に1〜2分付け加えましょう。

送別会や歓迎会なら思いやる言葉を乾杯の挨拶に込めてあげましょう。

たったそれだけで乾杯の挨拶はそつのない、引き締まったものになるのです。乾杯の挨拶ですからでしゃばりは禁物です。

結婚式なんかで、よく乾杯の挨拶なのに長々と喋って、聞いている方も持っているグラスが手持ち無沙汰になっていて・・・という光景がありますが、そういう感じにならないよう、手短に、簡潔に、、、が乾杯の挨拶の基本です。

宴会前の一言なんですから、ちょっとでいいんです。

口下手と思い込んでいる人、私は頭悪いからと思い込んでいる人、そんなことはありません。長々とスピーチするわけではないんですから、2〜3度経験すれば簡単です。